八重山每日新聞
一輪車で石垣島巡り・台中特殊教育校の生徒ら
特別支援校との交流も
障がいのある子どもたちが通う台湾の国立台中特殊教育学校(邱進興校長)の高等部の生徒13人と引率教員ら計27人が一輪車を通した交流を目的に16日から5日間の日程で石垣島を訪れており、17日は一輪車で舟蔵公園から崎校までの約11キを走破した。
同校は情操教育と集中力を高めることを目的に一輪車を取り入れており、台湾国内でも一輪車を通した交流活動を行っている。今回は、日台の友好関係を深めるとともに、海外で一輪車の取り組みをPRしようと来島。交通事情などから石垣島を選んだ。
一行は沖縄県警の許可を受け、石垣市の広報車の先導を受けながら歩道を一輪車で走行。あいにくの雨となったものの、生徒たちは慣れた様子で一輪車をこいでいった。リーダーの謝智傑君(17)は「石垣島は僕たちが住んでいる台中と違って海も山も近くにあってすばらしい。地元の人たちと一輪車について語り合いたい」、胤翔君(17)は「空気がきれいで美しい島。いろんな場所に行ってみたい」とそれぞれ話した。
18日は米原ビーチから大里農道東入口、19日は大里農道東入口から白保集落を目指す。滞在中は八重山特別支援学校との交流も予定している。
一輪車通し親睦深める・台中特殊教育校と八特支
日本と台湾の友好関係を深め、海外で一輪車の取り組みをPRする目的で16日から来島している台中特殊教育学校(邸進興校長)の
高等部の生徒13人と教員らが19日午前、八重山特別支援学校(玻名城安教校長、國児児童生徒73人)を訪れ、一輪車を使った交流をして親睦を深めた。
会場には、台湾の道教の神様として知られる子ども姿の「三太子」が飾られ、八重山特別支援学校の子どもたちや教職員の注目を集めた。台中の生徒たちは2人一組で手をつないで回ったり、大人数で肩を組み、一緒に進んだりするパフォーマンスを次々に披躇。鮮やかな一輪車さばきに大きな拍手が送られた。
八重山の子どもたちが台中の生徒に手ほどきを受けながら一輪車を体験する場面もあり、楽しいひとときを過ごした。
小学校時代に一輪車の経験があるという八重山の東紀香さん(高等部3年)は一人で乗ってみせ、台中の生徒たちからも歓声が上がった。「今はしていないが、体が覚えていた。とても楽しかった。また機会があれば交流したい」(東さん)笑顏。
台中の郭兆揚君(同2年)は「日本の皆さんに一輪車のことを分かってもらえてうれしい。教えることができたことを誇りに思う」と語った。
邸校長は「生徒たちにはさまざまな経験をし、いろんなことを感じてもらいたい」と期待した。
2人一組で手をつなぎ、回るパフォーマンスを披露する台中特殊教育学校の生徒たち119日午前、八重山特別支援学校体育館